ひと夏の恋をキミと

「俺も普通にしようと
思ってたんだけどさ、
その…。」


なんか言いたげだけど
言葉が出てこない様子の陽輝を
不思議に思って見上げていたら


「うわっ!そうやって下から
覗き込むなよ…。
頼むからマジで…」


その後にも何か言ってたけど
両手で顔を押さえてしまったせいで
聞き取ることが出来なかった。


「顔、真っ赤だけど暑い?」


もう一度見上げてみると
手の端から少し見える陽輝の顔は
さっきよりもずっとずっと赤かった。


「あー、もう、姫奈はどうしてそうも
自覚がない訳?」


「自覚ってなんの?」


「クールそうに見えて天然とか
反則にもほどがあるだろ…。」


天然って…