ひと夏の恋をキミと

「なんで知って…」


背筋が凍るとはこの事かな。


2人がニヤッと気持ち悪い笑みを浮かべた。


徐々に私の方へ近づいてくる。


それに合わせて私も後ろへ下がる。


……けど背中に冷たい感触がした。
岩の端まで来てしまったみたい。


逃げるには男たちの間をすり抜けるしか
方法はないけど
それは不可能に近い。


「そんな怯えた顔しなくてもいいのに~。」


気付けば男たちは
数歩手前にいた。


1人の男が手を伸ばしてくる。


…気持ち悪い、触られるっ!


ギュッと目を瞑った瞬間


ドンッ


鈍い音が聞こえて目を開けた。


私に触れようとしてきた男が
気絶して倒れている。


何が起こったの…?