ひと夏の恋をキミと

不機嫌オーラMaxの陽輝。

いつもの
キラキラスマイルが無い。



……気まずい。



「姫奈、お前最近
俺の事避けてるだろ。」


ギクッ


バレてたか。


「そ、そんな事
ないんじゃないかな~?」


「はぐらかすな。
俺が話しかけようとすると
『トイレ!』とか言って明らかに
逃げるだろ。」


今知った。
陽輝は怒ると口調が変わるみたいです。


「なぁ、俺なんかした?答えろよ。」


無駄のない動きで
顎をクイッと持ち上げられ
上を向かされた。


当然絡まる視線。


「~~っ///」


耐えられない!


「トイレ!!!」


一瞬の隙を見て陽輝の手から逃れて
海の方へ向かってダッシュした。