ひと夏の恋をキミと

『陽輝にばれたくない。』


その思いをお母さんは受け取ったのか


「陽輝君ごめんね!
姫奈、毎年一回はこうなるの!
暑いのダメで!だから心配しないで?
悪いけど、今日は1人で
お願いできるかしら?」


「それは構いませんけど…。」


「じゃあよろしくね!
姫奈は部屋で休ませておくから。」



お母さんにそう言われ
渋々戻って行ったけど、
戻るまで何度も何度も心配そうに
こっちを振り返ってくれた。


「姫奈、歩ける?」


今度はお母さんに支えてもらいながら
部屋まで行く。

何とも情けない。


部屋につきベットに横になる。


「またなにかあったら呼んでね。」


お母さんも仕事があるので
心配そうにしながら海へ戻って行った。。