ひと夏の恋をキミと

陽輝君と出逢って二日目。


なのになんでこんなにも
胸が躍るんだろう。


モノクロになった私の世界に
1つ1つ色が戻ってきているみたい。


不思議な感覚。



「…姫奈。」


「…え?」


「って、呼んで、いい?」


名前を呼び捨てされるのが
こんなにもドキドキするなんて
知らなかった。


「い…いよ。」


私の返事にパアっと顔を明るくして
また太陽みたいな笑顔を向けられた。


…この顔好きかも。


「じゃあ!俺の事も陽輝って呼んで!」


「え、私男の子の事
呼び捨てしたことないんだけど…。」


慣れない。恋愛経験が0に等しい私には
ハードルが高い。


「なら、俺が第一号じゃん!!
呼んで!!」