ひと夏の恋をキミと

「これから詳しく検査をするけど、
きっと大丈夫だろう。
合併症に気を付けながら
リハビリしていこう。
よく、頑張ったね、姫奈ちゃん。」


よかった…。


お母さんもお父さんも笑ってる…。


陽輝も。


「姫奈、頑張ったな。」


優しく見つめてくれる陽輝に
私は小さく頷いた。


「今日はゆっくりして、
明日また検査にしよう。」


そう言って
先生もお母さんたちも
出て行ってしまった。


きっと気を遣ってくれたんだね。


「姫奈。」


陽輝に名前を呼ばれる。
ただそれだけなのに胸がキュンってなる。
陽輝には聞きたいことが
たくさんあるんだ。



「ねぇ、陽輝。
あの夏祭りの日の後から
今日までの事、聞かせてほしい。」