ひと夏の恋をキミと

陽輝Side


「姫奈!?姫奈!!」


手を握ると顔をしかめ
苦しみだした。


「姫奈!?分かるか!?俺だよ!陽輝!」


何度も呼びかけ
体をゆする。


「姫奈…!戻ってこい!!」


頼む…。


「は…るき?」


…姫奈?


「姫奈!姫奈!…分かるか?」


「わ、かるよ…。」


姫奈はふわっと笑った。


「姫奈…。」


俺は姫奈を優しく包み込み
ナースコールをした。


あったかいな…。


姫奈がもう一度俺の名前を呼んだ…。


やっと、やっと抱きしめられた。


姫奈…。