ひと夏の恋をキミと

「大樹、うるさい。」


スーツ姿の大樹と里美ちゃん。


「てか、おまえ仕事は?」


大樹は何と大手商社に勤めて、
この2人も近々結婚する。
里美ちゃんは美容師をしているから
平日休みだ。


「有給~!だってお前今日卒業式だろ?
卒業式はみんなで
集まらないとな~!」


そう、何故か卒業式に集まるのが
恒例になっていた。
卒業したのは俺だけなのに…。


「大和は仕事休めないってかなり
落ち込んでたけど。」


何か想像つくから面白い。


「まぁこれで卒業式はラストだしさ!
パーッと行こうぜ!」


大樹が両手いっぱいに抱えていたのは
大量の酒。


22歳になった俺たちは
とっくに酒が飲める年齢だ。