ひと夏の恋をキミと

「ひーな。」


ガラッとドアを開ければ今日も
眠っている彼女の姿。


最近は指が動いたり
ちょっとした反応がある。


姫奈も起きたがってんのかな。
それなら俺は大歓迎だけど。


でも急かさないよ。
さすがに7年近くも待てば
もう、いつまででも待てるから。


姫奈が起きたいって
思った時に起きたらいいよ。


その時は、
今まで話せなかったこと
全部話そう。
きっと姫奈は寝すぎて
寝れないだろうから
夜更かしも付き合うよ。


俺の事も話すから、
姫奈が眠っていた間に見た夢の話も
聞かせてな。


そっと姫奈の伸びきった前髪を触る。


サラサラしてて細くて
風に靡いたら絶対綺麗だろうな。


桜を嬉しそうに眺める姫奈の
写真を撮りたいな。


あ、これも姫奈とやりたいことノートに
書いておかないと。