「もちろん、いいんだよって言ったら
すごく嬉しそうに笑ったんだ。
私は姫奈ちゃんのあんな笑顔は
初めて見たよ。
だから、なんとしても助けたいと思った。
でも、ここから目を醒ますかどうかは
姫奈ちゃん次第なんだ。
姫奈ちゃんを信じてあげてくれるか?」


そんなの…。


「俺、姫奈に約束したんです。
俺が信じるって。
姫奈が諦めても、俺が諦めない。絶対に。」


「姫奈ちゃんは
本当に素敵な子と出逢ったんだね。」


先生は微笑むと
姫奈を連れて病室へと向かった。