「そっか…!」


何故か嬉しそうに笑う陽輝君に
胸がときめいた。

何度見ても見惚れてしまいそう。


「なんで、そんなに嬉しそうなの?」


聞くと、いきなり耳まで顔を赤くした。


「顔、真っ赤だけど…」


バッと腕で顔を覆ってしまった。


「俺…、そんな嬉しそうな顔した?」


恥ずかしそうにそう聞いてくる彼が可愛くて
笑ってしまった。


「うん。餌もらった子犬みたいな。」


「子犬って!俺そんなひ弱?」


「そうじゃなくて、なんか可愛かった!」


素直に思ったことを口にした。


するとやっと引いた顔の赤みが
また戻ってきて、


「その顔、反則…。」


「え?何か言った?」


よく聞こえなくて聞き返したけど


「何も言ってない!早くやろう!」


話を反らされてしまって
準備に戻ることにした。