ひと夏の恋をキミと

ここまで読んだとき


ウィーンと扉が開く音がして
中から先生が出てきた。


「やはり、覚醒手術を行います。
予定通り、お母さんでよろしいですか?」


覚醒…手術。


先生と話していた姫奈のお母さんは
ゆっくりと首を横に振った。


そして俺の前に立って


「陽輝君、姫奈とお話してくれる…?」


…え?


「覚醒手術って言ってね、
一旦麻酔から目を醒まさせて
話しながら行うことによって
神経と腫瘍の境目を探るの。
元々私がやる予定だったけど、
あなたに姫奈と話してほしい。
姫奈もきっとあなたに逢いたいはずだから…。」


先生?いいですよね?
と付け加えると
その先生も俺に近づいてきて言った。


「君が陽輝君かい?
君の事はよーく知ってるよ。
姫奈ちゃんを救ってくれた子だ。
一緒に来てくれるかい?」