ひと夏の恋をキミと

「姫奈の側にいさせてください…。」


俺は深々と頭を下げた。
こうやって頼み込むしか
思い浮かばなかった。


しばらくして


「頭あげて、陽輝君。」


姫奈のお母さんに肩を捕まれ
体を起こされた。


「あなた、いいわよね?」


2人とも泣きそうなのか
目が真っ赤になっていた。


「…あぁ。陽輝君、ありがとう。
きつい事言って悪かったね。
姫奈の側にいてやってくれるか?」


「…ありがとうございます!」


俺はもう一度頭を下げた。





「これ…。」


そう言って姫奈のお母さんが差し出してきたのは
さっき抱えていたノート。


「私もさっき少しだけ読んだんだけどね、
これ姫奈の日記なの。
陽輝君は読む権利があると思うの。」