けど、いつまで経っても
何処も痛くないままで
代わりになにか
温かいものに包まれている
感触がした。


うっすら目を開けてみると


「大丈夫?」


声がした上の方を見ると


「あ…っ!ごめんなさい!」


支えてくれていたのは
陽輝君だった。


「怪我、してない?
女の子なのに一人で2個も持とうとしたら
危ないでしょ。」


そう言って私が持っていた段ボールの内
一つを持ってくれて
流れで一緒に運ぶことになった。



見た目通り優しいんだなと思った。


髪は長すぎず短すぎず
爽やかな印象を与える
セットがされていて
身長は多分175cm位。
少し肌が焼けていて
そこに輝く白い歯が特徴。
飾らない綺麗な笑い方をしていた。


彼がこの後の私の運命を
大きく変えることになるなんて
この時の私はまだ知らない____