治療を始めて一週間。


私の体調は一気に悪化した。


覚えてないけど
突然気を失ったらしい。


一命を取り留めたけど
足を動かすのが難しくなった。


そのため最短期間で
手術が行われることが決まった。


それまでは
今まで通り、放射線と抗がん剤で
治療を続けていくことになった。



私は余命宣告された日を
生き延びていた。
そんなある日。


「…姫奈ちゃん?」


懐かしい声が聞えた。


「大樹…くん。」


変わり果てた私の姿を見て
驚きを隠せない様子だった。


「どう…したの?」


何ともいえない表情で
尋ねてきた。
もうここまで見られたら
隠す必要はないよね。