ひと夏の恋をキミと

陽輝Side

俺の元に残された一枚の封筒。


俺は、体が金縛りにあったかのように
その場から動くことが出来なかった。


姫奈の『バイバイ』って言葉が
何度もこだまする。


”追いかけなきゃ”


そう思った時には
姫奈の姿はどこにもなくて、
代わりにこの手紙が
儚げに月明かりに照らされていた。


これを開いてしまえば
何もかもが終わってしまう。
そう思ったけど、
俺は震える手でそっと封を開け、
読むことにした。