ひと夏の恋をキミと

「まぁ、どうってことねーよ!」

「大樹、お前すぐギブアップして
火つけたの俺と陽輝だろうが。
威張るな。」


ぺしっと大和先輩が
大樹君の頭を軽くたたいた。


「いってーなー!お、俺もやったし!」


未だに言い張る大樹君と
それを否定する大和先輩の
やり取りが面白くて
思わず笑いが漏れた。


「ふふ、はは!!」


だけど笑っているのは
私だけで、他のみんなは
ぼーっとしたような顔で私を見ていた。


「…え、今笑っちゃダメな所だった?」


不安になって聞いてみると
大樹君がブンブンと顔を横に大きく振って


「全然!むしろもっと笑ってくれていいよ!
今の姫奈ちゃんの笑顔
めちゃくちゃ可愛かった!!!
なぁ!?陽輝!」