『陽輝、それは他人が
どうこう言える事じゃない。
お前が何をしてあげたいかだ。』


俺が…、姫奈に…


『ただ、1つ言っておく。
病気の子と関わるということは
お前が思ってるより甘くない。
お互いに傷つく覚悟が必要なんだ。』


「お互いって…
どういう事だよ。」


『治療で苦しむ子を見てられるか?
支え続けられるか?
色んな薬の副作用で変わっていく姿を
好きな人に見られたいと思うか?
最悪の場合どうする?
お前の気持ちだけじゃどうにもならない事もあるんだ。』


父さんの言葉は俺の胸に
深く突き刺さった。


電話が切れた後
しばらく何も考える事が出来なかった。