この優しそうな人は
私の主治医の山川先生。

40歳くらいなんだけど
見た目が若くて
病院内でも人気の先生で
腕もいい先生なんだ。

私よりも2歳下の娘さんがいるみたい。


「最近調子はどうだい?
日記、読ませてもらってもいいかな?」


「はい、どうぞ。
たまーに頭痛かったりするけど、
言葉は今の所大丈夫みたい。」


日記を細かく読む先生。
私は先生と約束をした。
毎日この日記を書くこと。
その日の体調や出来事。
何を見て、どう感じたか。
些細な事でもいいからって
渡された一冊のノート。

2ヶ月書き続けて
そろそろ2冊目に入ろうとしている。


「…うん、よく書けてる。
おかげで姫奈ちゃんの事分かるよ。
体調もそんなに悪くないみたいだね。」