Contract marriage ―契約結婚

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夕食を終え、入浴も終えた悠夏と紘一…

2人だけの蜜のように…甘い時間を過ごしていた…

何度か、口付けを交わし…。。紘一は、隠しておいた目隠しを悠夏に見せる…

「今夜は、これをつかってみようか?」

と、悠夏の両の目を目隠しで塞ごうとした…

「ちょっ! 紘一さん、ヤダ…やめてょ」

と、本気で止めて欲しい…とは、受け取れないような言い方だった…

これは、紘一の遊び…だと、思えたからだった…

本気で、悠夏に酷いことをするはずがない…と、分かっていた…

これは、2人にとっては《ゲーム》なのだ…

紘一は、目隠しした悠夏の、その耳元に…

「この方が…、感じやすくなるよ…きっと」

と、耳元で囁くように言った言葉に…

それだけで…、胸元がドキドキと鼓動が早まったような気がした…

紘一は、そのまま…背後から悠夏の首筋にキスをした…

「…紘一さん、なんか緊張する」

「大丈夫だょ、ひどいことはしないから…」


そして…、紘一は、その部屋のドアの方に目をやる…

そっとドアが開き…、気配を消し、2人がいるベッドに近づいてくる…

音もなく…、広いダブルベッドに乗り、悠夏の唇に口付けをした…

そのまま、ベッドの上に悠夏の身体を押し倒す…

悠夏の首筋や胸元に、慈しむかのように…唇を這わせていく…

「…悠夏…、愛してるよ…」

紘一は、愛撫を受けている悠夏の髪に触れ…、その耳元に…そぅ、囁いた…


「…っん、紘一さん…、私も…愛してる…」

悠夏は、その人物の背に手を廻し…、そぅ、囁いた…

「…ん…っ! あ…、紘一さん」
《何か…、いつもより…紘一さんの声だけで感じてしまう…

指や…、キスだけでも…っ》