扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜

あの秘密の部屋同様にまたしもお茶が出てきた。



あそこはもうなんというか、異空間にいるような本当にアリスを醸し出されるような部屋だったけど、ここは部活の部屋だった。



大きさとしてはあの部屋よりはもう少し大きい感じだけど。



(一体何の部活なのかな?)



で、私はどうしてここに案内されたのだろうか?



「えっとね、ここにいる人は全員あのアリスの属性を持っている人達なんだ」



私の疑問に蒼兎くんが説明を始めた。



「そうなんだ」



「あそこは秘密の場所だから一般の生徒は入れないからね」



「ここは部活なんだよね」



「そう」



「まあ、うちの学校は帰宅部も兼部も大丈夫な学校だから。ただあそこの存在を知っているのはこの学校では理事長しか知らないからね。まあ、あそこはこの学校の所有地だしね。あそこを使うには部活に入れという条件なんだよね」



「そうなんだ」



理事長はあの場所を知っているという事は、理事長も何かしら関係があるのだろうか?



「つまり、君はアリスの一員になった訳で、強制的にこの部活に入らなきゃいけなくなった訳」



「はあ。それで、何の部活なのかな?」



よく見ると、キッチンとか裁縫道具とか様々な道具が目に入るけど、ここは家庭科部じゃないから、そもそも家庭科部は家庭科室での活動だし。



「ああ、クラフト部って言うんだよ。一応手作りで物を作ってる部活で、ハンドメイドみたいな活動だから」



「へえ、面白そうだね」



「あの部屋の飾りや小物もここで作った物を置いてるんだよ。ただし、アリスの雰囲気のあるやつだけだけど」



「あ、でも。私、ハンドメイドとかあまりした事なし、それに不器用だから」



面白そうな部活だけど、正直できるかちょっと不安がある。



「大丈夫よ。あたしも家庭家苦手だけど、なんとかできてるよ」



そう言って白沙芽先輩は自慢気にドヤ顔で言ってきた。



そんな言葉に乙近先輩はあからさまに「うそだろ」的な感じで白沙芽先輩の顔をガン見して引いていた。



「何よ」



「いや、よく嘘を言えるなって思って。だってお前いつも失敗しかしてないじゃん」



「それは、確かに」



乙近先輩の言葉に音仲くんも蒼兎くんも同じように頷いていた。