「………ひいい」



(あわわわー)



「うわーやべー」



「はッ吐いたよ! 吐いて、岩が溶けたー!?」



恐怖のあまり暁さんの服をグイグイと引っ張っていた。



「ちょっと望杏…引っ張らないで。分かったから」



「あ、ごめんなさい…」



「でも…これはマズイ状況だよな」



「やっぱりそうだよね! どっどうしたらっ」



確かにとんでもなく危険な状況にあるのは間違いない。



だけど、この状況を打破する解決策が今の所何もない。



「後ろには下がれないしなー」



「!」


(あっそっか。前しか進めないもんね)



「ねえ、武器…何か変化してる?」



「えっ…あっ」



暁さんの言葉にはっとする。



(そうだ、武器だ)



「………?…」



手に持っている武器に目を向けると、確かにいつの間にか武器は変わっていた。



でも、武器は武器でも…とてもなくラブリーな武器だった。



でも、これまで出てきたおかしな武器を考えるとありえるかもだけど。



それでもやっぱり困惑だった。



「あ、暁さ…」



「あ、変わってる?」



「えっと…まあ…はい」



困惑気味に暁さんに武器を見せた。




「………はっ?……なんじゃこりゃ」




暁さんは驚いたものの、冷静な声で突っ込んでいた。




やっぱり冷静な反応だ。