扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜

「もう、大丈夫だよね?出てこないよね?」



「大丈夫だと思うけど」



と、辺りを見渡してキョロキョロと確認する。



「大丈夫…かな。行こうか、多分進めると思うし」



「うん」



暁さんの言葉に頷き足を動かこうとした。



と、その時ー。



「ぎぃえーー」



また背後から鈍い声が聞こえてきた。



「危ない!」



「!?」



と、襲いかかろうとしていた生き物から庇うかのように、暁さんは私の体を引き寄せ密着させてきては、水鉄砲を生き物に向けて発射させた。



そして、一瞬にして消えていった。



「…っ」



顔が見事に暁さんの胸の辺りに埋め込まれて、左右の肩に掛けて腕が回されて、右肩には暁さんの力強い手が程よく感じる。



なんとも言えないいたたまれなさと恥ずかしさに、微かに胸がきゅっとなった。



「急に来るなよなーもう…。あ、ごめんね。大丈夫?」



暁さんは自分のした行動に微かに慌てるように、私を引き離す。



「あ…う、うん。だ、大丈夫…」



(…びっくりした…っ)



「……」



(心臓の音……止まらないな)



「ごめんね、本当に大丈夫?」



「………だ、大丈夫。っ」



「あ…っ」



私が戸惑っていると、暁さんが顔を覗き込むかのように顔を傾けてきて、その時にお互いに目が合った。



目が合うと更に恥ずかしさに戸惑ってしまった。



「………」



「…………」



お互いに困惑して黙り込んでしまう。



(うー目を合わせると恥ずかしい)