声の方へと振り向くと、


可愛らしい男の子と厳ついお兄さんが立っていた。


「ヘェ〜可愛いじゃん!」


そう言って私を見る可愛い男の子。


「そんなんじゃねぇーよ!」


元が否定する。


そして、元が私が迷子になった事を話す。


可愛い男の子はお腹を抱えて笑う。


厳ついお兄さんは顔を背けて笑う。


元も思い出したようにまた笑った。


「そんなに笑わなくてもいいじゃん!」


私は二人の笑いに頬を膨らませる。