「弟が一人…。」 そんな三人を横目に答える私。 「その髪の毛は地毛?」 ガタンッ 驚きを隠せない水無月大和が、 持っていたコップを落とす。 赤城翔は眉間にしわを寄せる。 大道寺理央は前のめりなって私を見る。 「地毛です…」 三人は私の声に肩を落とす。