「菅野課長、見られてますよ…さっきのあれのせいじゃないんですか…」
「…うるさい。黙って食え…」
「…あいつだろ?さっき偉そーに話してた奴。ムカつくよな」
「ほんと…何様よね」
全部聞こえてるぞ、お前ら…
俺は持っていた割り箸を、折ってしまいそうになっていた。
「っ、か、課長。大丈夫ですか?」
「…あぁ…」
「…っ、ほんと、ムカつく。まだ社会にも出た事もないくせに、偉そうに文句言って。働いてから文句言ってよねー」
目の前に、ランチを持った女性が立っ ていた。
「ここいいですか?」
返事をする前に、その女性が座った。
「同じ土俵にも立ててないのに、文句言うのが一番みっともないって事分かってないんだから。ほんとに」
目の前にいるこの子は誰だ?
まだ学生だろうか、俺に言ってるように聞かせながら、相手をものすごい目で睨んでいた。


