課長の話を聞いてから数日、私達の関係は少し変わっていた。
会社とは違う姿を、課長がたくさん見せてくれるようになった。
あの告白で、課長も気持ちが楽になったのかな?と私は思っていた。
私もこの気持ちがなんなのか、答えが見つからないままだったけど、私の中で自分自身の過去にまだ吹っ切れてない部分があるだけに、一歩進む勇気が出せないでいた。
あの事…
七海に言われた、あの事…
はぁっ…苦しい…
ダメだ。考えるだけで苦しくなってくる。人を好きになれたとしても、あの事を思い出すだけで、こんなにも苦しくなるなんて…
今の私には無理だ。まだ過去に向き合えていない。
こんな私が、人を好きになる事が出来るんだろうか。
そして週末、私は仲川さんと内見に来ていた。
「どう?家賃が少し高いけど、それ以外は朋香ちゃんの希望通りだと思うんだよね。駅からも近いし、治安も悪くないっしょ?」
私は部屋を見回した。
仲川さんが言うように、何も問題がないように見えた。
前に住んでいた部屋とほとんど変わりのない間取り。
そして、5階である事、角部屋である事。何もかもがここにしなさい、と言ってるようだった。
ただ、このまま課長と一緒にいられるなら…なんて思ってしまう自分がいたのも事実だった。
会社とは違う姿を、課長がたくさん見せてくれるようになった。
あの告白で、課長も気持ちが楽になったのかな?と私は思っていた。
私もこの気持ちがなんなのか、答えが見つからないままだったけど、私の中で自分自身の過去にまだ吹っ切れてない部分があるだけに、一歩進む勇気が出せないでいた。
あの事…
七海に言われた、あの事…
はぁっ…苦しい…
ダメだ。考えるだけで苦しくなってくる。人を好きになれたとしても、あの事を思い出すだけで、こんなにも苦しくなるなんて…
今の私には無理だ。まだ過去に向き合えていない。
こんな私が、人を好きになる事が出来るんだろうか。
そして週末、私は仲川さんと内見に来ていた。
「どう?家賃が少し高いけど、それ以外は朋香ちゃんの希望通りだと思うんだよね。駅からも近いし、治安も悪くないっしょ?」
私は部屋を見回した。
仲川さんが言うように、何も問題がないように見えた。
前に住んでいた部屋とほとんど変わりのない間取り。
そして、5階である事、角部屋である事。何もかもがここにしなさい、と言ってるようだった。
ただ、このまま課長と一緒にいられるなら…なんて思ってしまう自分がいたのも事実だった。


