一週間、私は生きていられるか…
それが課題だったかもしれない。

無自覚の課長のそばにいる事が…

「今日はどうするんだ?」

「え?あ、買物でもしようかな、って。新しい所に引越ししてから、大きな物は買うつもりなんですけど、身の回りの物が何もないので、とりあえず買ってこようかな、って」

「そうか…」

「あ、今日の夕食は作るんでリクエスト聞きますよ?何がいいですか?」

「…ん、」

ん?
何を課長が考えているのか、分からなかった。
ちょっとの間が空いたと思った。

「櫻井、俺も一緒に買物付き合うよ。明日、車で行こう。荷物あっても楽だろ?今日は、ゆっくりしろ。後で、近くに、スーパーとかあるから場所を教えるよ。そん時に、今日の夕食何にするか考えるよ」

「い、いや、何を課長。私一人で大丈夫ですから」

「俺の言う事が聞けないのか?」

ヒィッ。
こ、怖い…

「…あ、いや。お願いします」

「あのな、櫻井?遠慮するのもわかるけどな、今は困ってるんだろ?少しぐらい、周りを頼れよ?ま、俺だから怖いんだろうがな」

「……か、課長は怖いですけど、や、優しいのは知ってますよ、私」

「そうか?俺の場合は人にもよるけどな…」

「え?」

その時、少し思い詰めたような顔をした課長が気になって仕方なかった。