時には優しく…微笑みを

車に乗り込んだ拓海さんに私は声をかけた。

「拓海さん、よかったんですか?」

「あぁ。またゆっくりな。しかし、和己がいるのは余計だったよ…ったく」

「皆さん、楽しい方ばかりで、よかったです。今日はありがとうございました」

「うるさいだろ?母さんが特に、まぁ、女の子が欲しかったのはほんとだから、許してやって」

「いえ、嬉しかったですよ」

「そうか?そう言ってもらうと、嬉しいよ。ありがとう。さ、次は朋香のご両親だな」

次は朋香だと言われて、私の両親との顔合わせが残っていた事を思い出した。

大阪か…
一回帰ろうかな、ちゃんと話してないし。

「きっと…拓海さんのご両親より、強烈だと思いますよ。私の両親は…覚悟してて下さいね」

「わ、分かった。10歳も年上だからな、気に入られるように頑張るよ」

そう言うと、ハンドルを持っていない方の手で頭をポンポンとしてくれた。

私は頷いた。