時には優しく…微笑みを

私の顔色が真っ青になったのを見て、慌てて七海が声をかけてきた。

「大丈夫、菅野課長がいるからね。でも、可能性がある事は課長に話しておいた方がいいよ。大丈夫よ、課長がいるんだし、私もいるじゃない!」

私はそんな事があったら耐えられるんだろうか…
また不安が、胸を締め付けようとしていた。

「ここいいかな…?」

え?と顔を上げると、トレーを持った拓海さんが立っていた。

「あ!菅野課長!どうぞ!どうぞ!」

そう言いながら、私の横に座るように手を出していた。

「何か叫んでたけど、何かあったのか?」

「ゴホッ…」

飲んでいた水でむせてしまった。

「大丈夫か?」

「あ、は、はいっ」

分かっているくせに七海は、笑いながら追い打ちをかけた。

「菅野課長の話をしてたんですよ。愛が溢れてるって。私もそんなに愛されたいですよー」

今度は、拓海さんがむせてしまった。

「齋藤、お、お前なぁ…」

「菅野課長、朋香の事守って下さいよ?お願いしましたよね?」

茶化してるかと思ったら急に真剣な表情になった七海を見て、拓海さんは何かを察したようだった。

「大丈夫、俺が守るから。齋藤も何かあったら教えてくれ」

「任しといて下さい!」