時には優しく…微笑みを

拓海さんに作ってもらった朝ご飯を堪能した後、拓海さんと一緒に会社へと向かった。

「大丈夫か?無理なら今日は休んでもいいぞ?」

「大丈夫です。美味しい朝ご飯も食べれた事ですし」

「そうか?無理するなよ」

拓海さんの運転する車で会社まで向かった。
途中、誰かに見られるんじゃないかと、ドキドキしていると、

「誰かに見られたら、付き合ってるって言ったらいいじゃないか」

「そんな…」

「ま、そんな気持ちでいたらいいんじゃないか?」

頷いた私の頭をクシャクシャとすると、にこっと笑ってくれた。

会社に着くと、出社していた人達からいっぱい声がかかった。

「大丈夫なの?ホームで倒れたって」
「まだ、本調子じゃないんじゃない?」

みんなの優しさに涙が出そうになった。

「ありがとう。大丈夫だから」

そう言って、仕事を始めた。

昼休みになると、七海が営業部に走ってきた。

「朋香!大丈夫?」

「七海、大丈夫。ちょっと苦しくなっただけだから…もう大丈夫」

顔を見てそう話すと、安心したのかホッとした表情を見せた。

「何があったの?」

七海には隠し事は出来ないな、と思った。