時には優しく…微笑みを

結子さんに電話をした。拓海さんの状態を伝えると、今日夜勤だからと家に来てくれた。

「風邪ね、多分。インフルエンザじゃないと思うけど。とりあえず、熱下げなきゃいけないから、頭冷やして。で、飲めそうなら、スポーツドリンクでいいから飲ませて。それでも熱がなかなか下がらないなら、これ飲ませて。解熱剤だから。38度以上なら飲ませたらいいわ。本当なら今飲ませたいけど、飲める状態じゃないでしょ?飲めるようになったらでいいわ。大丈夫?」

「はい、大丈夫です。すみません、夜勤前なのに…」

「何言ってるの。なんかあったら電話して、仕事中でも折り返しはするから」

「はい、ありがとうございます」

そう言うと、結子さんは病院へ向かった。

私は、寝室に入って拓海さんが目を覚ますのを待った。

額に、濡れたタオル乗せ、結子さんに言われたようにアイスノンを首元に当たるように頭を上げた。

「っ、うっ…ん」

頭を持ち上げた時、拓海さんが少し唸り声を上げた。

「拓海さん?大丈夫ですか?」

「う、ううっ…」

熱でうなされているのか、またそのまま眠りに入った。

どれだけの時間が経ったんだろう。
私は、温くなったタオルを冷たい水に浸してしぼることを続けていた。

気がつくと、辺りが暗くなっていた。

「電気つけなきゃ…」

そう言いながら、額に乗っていたタオルを再度、水に浸してしぼり、額に乗せた。そして、立ち上がろうとした。