時には優しく…微笑みを

分かりやすいからね、と言ったその言葉に七海が、ですよねーと続けた。

「あ、分かる?七海ちゃん。菅野君、バレバレだったでしょ?」

「そうなんですよ。仕事してる時はめっちゃくちゃ怖いのに、朋香の事になると、態度が全然違うんです。一緒に住むようになってからは、同じ部署じゃない私でも分かるぐらい」

「分かるわー、それ。気がついてなかったのって、朋香ちゃんぐらいよね?」

「そうですね…朋香、鈍感過ぎるんだよ」

もう…やめて…
恥ずかしくて、顔を上げられない。
私の思いも虚しく、七海も結子さんも、拓海さんの私への思いをあの時はこうだった、とか色々と語ってくれた。

「じゃ、朋香。結子さんが言うように、ゆっくりしてね。菅野課長の事は私が見張っとくから、任しておいて!じゃ、結子さん、朋香の事お願いします」

七海はそう言うと、帰って行った。

「いい友達じゃない。朋香ちゃん。よかったわね」

「はい…頼もしい友達です」

私は数日、結子さんの家でお世話になった。