その後は、特に何の問題もなくスムーズに帰宅できた。
リュウ君はボールのおかげかすんなりと車に乗ってくれたし、亜実と亜矢は三列目のシートに並んで座り、お気に入りのDVDを流すと二人ともご機嫌に座っていた。
それから、私も。
自宅近くに戻ってきた頃にはすっかり気持ちも落ち着いていて、リュウ君が住むアパート前で先に車を止めると車が停車したと同時に笑顔で後ろを振り向けた。
『本当すみません、バタバタ帰ってきちゃって』
『全然大丈夫です、ご一緒させてくれてありがとうございました』
リュウ君ママも、そんな私に笑顔でペコっと頭を下げてくれた。
『…あっ』
しかし、その顔は隣を見下ろした途端に困った表情になり小さくため息をつく。
『ついさっきまで起きてたのにな…』
目を閉じたリュウ君の姿を見つめながらリュウ君ママがそう呟く。
車に揺られると、小さな子供はすぐに寝てしまう。
朝から公園で遊んでいたし、きっと疲れたんだろう。
リュウ君は気持ち良さそうに寝息を立てていて、視線を後ろの娘二人に向けると、我が子たちもすやすやと眠っていた。



