だけど、一度抱いてしまった不安はすぐに消えることはなくて。
『あと…もう一つだけ先に謝ってていい?』
『ん?どうした?』
『せっかくこうして出かけてるのに悪いんだけど、なんか、さっきからちょっと…体調悪いっぽくて』
気付けばそんなウソが、口からこぼれていた。
『えっ!?マジか、フラフラする?大丈夫か?』
大地は慌てたように私の背中に手を当てると、そのまま背中だけではなく肩や腰あたりまで優しくさすってくれる。
ウソをついたことに罪悪感を感じながらも、その行動にホッとした私は演技を続けた。
『大丈夫だけど、ちょっとふらっとするかも…』
『最近は良くなってたと思ってたけど、もしかしたらまた貧血気味かな。鉄剤、しばらく飲んでなかっただろ』
そう聞かれこくりと頷くと、大地は私の頭にぽんっと手を置いて。
『買い物は終わったし、オムライスと大きい公園はまたいつでも行けるから。今日は帰ろ、無理して亜紀が倒れたら嫌だし』
そう言いながら、頭を優しくぽんぽんと撫でてくれた。



