マリッジリング〜絶対に、渡さない〜


『もう…リュウってば。そんなのダメに決まってるでしょ?』


駄々をこねるようなリュウ君の言葉に、リュウ君ママは困った表情でそう諭す。
正直、少しホッとした。
だけど安堵したのも束の間のこと。


『ねぇ?(だい)君』


予想もしていなかった不意打ちのその言葉に、一瞬、訳がわからなくなった。

だい…くん?はぁ!?
何、その呼び方?


『いや…ダメっていうか、俺は別に大丈夫だけど、亜紀は?』


はぁ!?
何で私に聞くわけ!?