遠目から見ただけで、すぐに気が付いた。
ブランコで揺れているのは三人の子供で。
亜実と亜矢、それから…リュウ君。
そしてその後ろ側に立っている男女は、大地とリュウ君ママの二人だった。
子供たちの背中を押しながら楽しそうに話をしている様子に、胸がドクンと音を鳴らす。
朝は私に向いていた笑顔。
だけどその顔は今、隣のリュウ君ママに向いている。
ドクン、ドクンと不快に鳴る胸の鼓動にぎゅっと手を握りしめた。
…いけない。
また、変なことを考えてる。
つまらない嫉妬は良くない。
握りしめていた手をパッと開くと、私はその手で自分の頬をパチンと叩いた。
頭を切り替え、顔の表情筋をイーッと動かす。
そして無理矢理笑顔を作るとみんながいるブランコまで小走りで駆けていった。



