手を伸ばせば、大地の手はすぐそこにある。 昨日、久しぶりに手を繋いで、改めてそう感じられたはずだったのに。 暗闇に浮かぶ大地の寝顔と気持ち良さそうな寝息を聞いていると、伸ばしかけた手をすぐに引っ込めてしまった。 すぐそばにいるのに。 こんなに近くにいるのに、寂しいなんておかしいよね。 「…おやすみ」 ぽつりと呟いた私はぎゅっと目を瞑ると、何も考えないようになんとか頭を空っぽにして意識を手放した。