「ねーねー、リュウ君もう帰っちゃうの?」
「うん!ママが迎えに来たから帰るよ!」
「えーっ!みーんなでご飯食べようよー」
はじめましての挨拶を交わした直後、次々に飛び交ったのはそんな子供たちの声だった。
「今日はシチューなんだよ!ママの作るシチュー、すっごくおいしいの!」
「本当だよ!亜矢ちゃんのママはお料理とーってもじょうずなの!」
にっこり笑ってそう言ってくれた亜矢と瑠々ちゃんに、少し照れくさくなりながらも慌てて口を開く。
「リュウ君ね、今日お引越ししてきたばかりなの。急に誘ったら困らせちゃうし、おうちの片付けとか、ママも色々バタバタしてると思うから。また今度にしようね?」
優しくそう言うと、聞き分けが良い亜矢たちは駄々をこねることもなくコクリと頷いた。
だけど、次の瞬間。
「困るだなんてとんでもないです!部屋もまだまだ片付いてなくて…今日は近くでご飯食べれるところがないか、探そうかなって思ってたんです」
真っ直ぐに向き合ったリュウ君のママは、そう言いながら私を見つめ、にこりと微笑んだ。



