とはいえ、大地は親バカだ。
大バカと言っていいくらい、亜実と亜矢のことを本当に溺愛している。
一人目の亜実が生まれた時は、感極まって泣きそうになった私よりも先に涙を流し、二人目の亜矢が生まれた時も「亜実に似てる」と、二度目の出産の際も私よりも先に泣いたくらいだった。
娘たちに抱っこと言われたらすぐに抱き、お絵描きでパパの顔を描いたと見せればそれはスマホの待ち受け画面になる。
写真のフォルダは二人の画像ばかりで、寝る前にスマホを触っているかと思ったら撮った動画を見返していたり、寝ている二人をジッと見つめたかと思えばたまらず抱きしめていたり。
愛情いっぱいに、育ててきてくれた。
だけど本当は、心のどこかでほんの少しだけ思っていたことがある。
大地は男の子、欲しかったんじゃないかとか。
今でも、欲しいと思ってるんじゃないかとか。
リュウ君と楽しそうにボールを蹴る姿を見ていると、そんなことを何故かふと…考えてしまう自分がいた。



