景子たちが手伝ってくれたこともあり、夕飯の準備はあっという間に終わった。
鍋は火にかければすぐに始められるし、子供たち用のシチューも完成した。
「まだ四時半かー。ご飯にはちょっと早いよねー」
「うん、休憩タイムだなっ」
キッチンでの仕事を終えた私たちは、そんな言葉を交わしながらひと息つこうかとリビングに戻った。
「あれ?大地は?」
ついさっきまでは勇ちゃんと慎ちゃんと三人並んでソファに座り、テレビを見ていたはずだったのに。何故か大地の姿がなく、ふと二人に問いかけた。
「あぁ、大地なら庭でボール蹴ってるよ」
「リュウ君だっけ?その子にサッカー教えてあげてるみたい」
返ってきた言葉を聞いて、「ふーん」と小さく頷きながら自然と庭に視線が向いた。
サッカー、か。
風で揺れるカーテンの向こうには、やけに楽しそうにリフティングをしている大地の姿が見えた。
「すごーい!もっともっと!」
そしてそのそばでは、手を叩いてはしゃぐリュウ君の姿があり、亜矢たちは少し離れたところでシャボン玉をしていた。
亜実たち上の子チームはいつのまにか庭には居らず、リビングを振り向けば隣接する子供部屋で人形遊びをしていた。



