見事に女子率百パーセントの子供たちは、姉妹揃って仲が良い。
上の子たちは上の子たちで遊び、下の子たちは下の子たちで仲良く遊ぶ。
女の子同士、時々つまらないケンカもするけれど、みんな似たような遊びが好きだから、楽しそうに笑い合う姿を安心して見ていられた。
「玲ちゃん、ソファでゆっくり座ってていいよー!しばらくまた、庭で遊んでるだろうし」
キッチンから庭に向かってそう声を掛けると「そうだね」と言いながら玲ちゃんはリビングに戻ってきた。
「たくさん遊ばせておく方が夜も早く寝てくれるし、ぐっすり眠ってくれるよね」
「うん、今日はお昼寝もしてないし、早く寝てくれそうだよね」
シチュー作りの準備が着々と進む中、景子とそんな話をしていた、その時だった。
「あれ?」
そう言っておもむろにソファから立ち上がった玲ちゃんは、庭へと繋がる窓から外を覗くと、こちらを振り返り首を傾げた。
「男の子がいるんだけど」
「えっ?」
「何で?」
隣にいる景子と目を合わせると、玲ちゃんのいる方へ自然と足が進んでいた。



