その人は、とても小さな人だった。
多分、身長は150センチ台前半くらいだろう。
小柄で、華奢で、小動物系女子。
私とはまるで正反対の、可愛い雰囲気全開の女らしい女。
勝負するつもりなんてないけれど、初めてその姿を写真で見た時には勝手に負けた気分になった。
とはいえ、大地と今付き合っているのは私だ。
だから気にするな、と…不安になった自分に何度も言い聞かせた。
だから不安を抱えたのは、その写真を見た時だけだった。
大地は私を大切にしてくれていたし、誠実で、真っ直ぐで。いつも愛されているという自信をくれた。
でも、そんな関係は一件の着信に応じなかった大地の態度をきっかけに、脆くも崩れかけた。
「どうして電話に出ないの?」
「戻りたいなら戻れば?コソコソ連絡取り合うくらいなら私と別れたらいいじゃない」
「そりゃあ、私みたいに大きい女より、守ってあげたくなるような小さくて可愛い女がいいよね?」
私は強い口調で大地にまくし立てた。
感情を剥き出しにして怒ったのは、後にも先にもそれが初めてのことだった。



