でも、そんな私の日常をガラリと変えてくれたのが工藤大地という同僚だった。
同じ部署で共に働く中、大地とは残業するタイミングが度々重なることがあり、そんな夜は自然な流れでよく食事に行くようになって。
最初の頃は、仕事の悩みや愚痴をいつも聞いてもらっていたけれど。
入社して一年が経つ頃には、仕事とは関係のない私自身のプライベートな悩みまでもをいつしか話せるような仲になっていた。
ヒールを履きたくてもこれ以上大きく見られるのが嫌。だからスーツでもヒールのほとんどないパンプスを履いていること。
女らしい服を着たくても、どうせ似合わないからと着る服はパンツスタイルばかりになること。
小さくなる方法はないか。
どうしたら小さく見えるか。
…なんて。
週末だからと随分飲み過ぎた夜には、そんな悩みを延々と話し続けた。
くだらない話だったと思う。
暗いし、ネガティブな発言ばかりで楽しくもなかったはずだ。
だけど大地は…いつもそのくだらない話を嫌な顔ひとつせず深夜まで付き合ってくれて。
「俺でよかったらいつでも話聞くから。なんなら明日は休みだし?何も予定なかったら空けておいて」と、ある週末の夜にはわざわざタクシーで送ってくれた別れ際に、そんなことをサラッと言ってくれた。



