「えっ、これって…」
「やれば出来る男だろ?」
「……だから、出来過ぎだって」
言いながら、泣きそうになるのを必死で堪える。
プロポーズされた日のことが、頭の中に鮮明に蘇っていった。
付き合って二年が過ぎようとしていた頃、大地の浮気疑惑で喧嘩して、深刻に別れを考えたことがあった。
一緒にいる時に電話が鳴って。でも、大地はその電話をとらなくて。
怪しいと思ったら、相手は案の定女で。
おまけにその相手は年上の、大学時代の元彼女で、写真でしか見たことはなかったけれど、私とはまるで正反対の小さくて可愛いらしい人だった。
あぁ、やっぱり、そうなんだって。
結局は守ってあげたくなるような、小柄な女がいいんだなって。
忘れかけていた自分のコンプレックスが、その出来事により再び蠢き、胸の中に抑えきれない劣等感を抱かせた。



