「二人とも寝た?」
「うん。ベッドに入ったらすぐ寝たよ」
子供たちを寝かせてリビングに戻ると、ソファから立ち上がった大地がキッチンに入っていき冷蔵庫を開けた。
「え、まだお腹空いてるの?」
「違う違う、もうちょっと飲まないかなって思って」
大地はそう言うと、両手に持った缶ビールを私の方に向ける。
「飲む!」
そう即答してソファに座ると、キッチンから出てきた大地が隣にドスッと腰をおろし持っていた缶ビールを渡してきた。
ほぼ同時に開くプルタブ。
自然と缶を当て合った私たちは、喉を鳴らしながらビールを飲むと、同じタイミングでふぅとひと息ついた。



