『あれ?大くんもう帰って来たんですか!?』
驚いた顔でそう言った彼女は何故かパッと立ち上がったかと思えばスタスタと歩いて行く。
そしてリビングのドアを開けると、ちょうど向こうから入ろうとしていた大地に向かって『おかえりなさい!』と声をかけた。
おかえり…なさい?
そこは「お邪魔してます」が先じゃないの?
『あっ…た、ただいま』
彼女がいることにビックリした様子の大地だったけれど、ただいまと返事をしながら私に目を向ける。
『朝から今日は早く帰るって会社で宣言してたら、葉山が営業先からそのまま帰れって営業日報とか引き受けてくれてさ』
『そう…なんだ』
『亜紀に心配かけんなよって怒られたよ。昨日、電話したんだって?』
そう聞かれ、そういえば大地の帰りがあまりにも遅かったから葉山くんに電話をしてしまったな…と思い出した。



