嘘でも愛想笑いが出来ないなんて、やっぱり掴みどころがないというか…少し変わっていると思った。
いくらなんでも「はい」なんて言われたら気まずい雰囲気になるのに…彼女は空気が読めないのだろうか。
『そういえば…リュウ君のお迎えは何時頃なの?リュウ君ママはお仕事って…』
『リリカでいいですよ』
『えっ?あぁ…うん』
『〇〇君ママとか〇〇ちゃんママとかって、他人行儀っていうか。なんか壁感じません?だからリリカで』
『…うん。じゃあ、リリカちゃんは、お仕事ってどうしてるの?』
リュウ君は保育園に入園したようだけれど、今日の彼女は昼間に玲ちゃんとランチしていたし…
働いているなら何をしているのか気になっていたためストレートに聞いてみた。
すると彼女は何の躊躇いもなく。
『週一、金曜日だけ銀座で働いてるんです』と平然と口にした。
『銀座?』
頭の中に、いくつも疑問が浮かぶ。
週に一日だけ?
銀座で働いてるって、昼間?
いや、やっぱり夜?
でも、そうだとしたら、その間リュウ君はどこに?



