『うわぁ…』
隣にいた景子が小声でそう言いながら私を横目で見る。
そして申し訳なさそうな顔で『店選び間違えた、ごめんね』とつぶやいた。
『何で景子が謝るの?私も来たかったし、店選びは間違えてないじゃん』
言いながら、景子の背中にトンっと手を当てる。
別に私たちは、間違えたわけじゃない。
ランチに来て、偶然…そう、たまたま居合わせただけだ。
席だって別々だし…そう思いながら玲ちゃんに向かってヒラヒラと手を振ったその時。
視界に映るテラス席で唯一空いていたのが玲ちゃんたちの座る席の隣のテーブルだということに気付かされた。
偶然バッタリどころかテーブルまで隣だなんて、さっきまでのラッキー感が一瞬にして消えていく。



