その後、リビングの掃除をさっと済ませた私は景子とのランチが楽しみで、クローゼットの前で着ていく服をあれこれと選んでいた。
センスがあるかは別として、オシャレをすることは昔から好きだった。
背が高いせいで似合わないものも多く合ったけれど、大地と出会ってからは…ヒールのある靴も、着たくても着られなかったような服も。
何でも着られる自分になれた。
そばにいる大地が、いつも自信をくれたから。
亜紀は亜紀。
そう言って、ずっと隣にいてくれたから。
『…だから、私はいつも笑っていられたんだよね』
鏡の中の自分が、そう言って寂しそうに笑う。
『大地は…これから先も変わらず、私のそばにいてくれるのかな?』
自分にそう問うと、何故か力が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
『信じたいよ…』
全ては私の思い過ごしで、バカみたいな勘違いで。
今日、大地から詳しく話を聞いたら、きっと…笑い話に変わって。
そう、笑い話に…変わる。
だから、信じる。大地を信じるんだ。



